SUSTAINABLECOMPANY ~Since1888 for Future

130年前から脈々と受け継がれる
クラボウのヒューマン・フレンドリー発想。
技術と信頼でより良い社会を築く
サステナブルな共創パートナーを目指します。
Click tags #Upcycling Platform #Zero Emissions #Circular Economy
#Water Saving #Co-creation Business #Clean Energy

お取引先様・従業員など
全てのステークホルダーと共に
人・社会・地球を良くするためのアイデンティティと、
3つのキーコンテンツ

根底に流れる
HUMAN FRIENDRY発想

クラボウ(倉敷紡績)はその名の通り、岡山県倉敷市で1888年(明治21年)に創業しました。天然繊維の紡績から事業が始まったこともあり、人と地球が健やかであり続けることが自らの繁栄につながるため、自然に優しく、働く人に優しいモノづくりや企業風土を大切にしてきました。その想いを1993年に「ヒューマン・フレンドリー発想」と名付け、「人」「社会」「地球」を根底に据え、従業員、職場環境、環境への配慮を忘れない工場運営や、環境保全活動などを行ってきました。いわば、誕生した時からエココンシャスで、サステナブル経営を行ってきたことになります。この想いは今も脈々と受け継がれ、全ての最上位概念として浸透しています。

Made for Sustainableな
クラボウのモノ作り

安城工場

ループラス

エアーフレイク

徳島工場

アクアマジック

リンクルマジック

クレンゼ

ヒューマン・フレンドリー発想に基づいたサステナブルなモノ作りに注力しています。繊維事業では国内では安城工場(愛知県)と徳島工場(徳島県)の2つの工場を中心に商品を開発しています。安城工場では、服を作るときに発生する裁断くずを服や雑貨、紙製品などへとアップサイクルする再資源化プロジェクトから生まれた「LOOPLUS(ループラス)」や、100%リサイクル原料で天然羽毛の温かさと柔らかさ、速乾性などを持つヴィーガン素材として国内外から注目されるサステナブルインサレーション「エアーフレイク」を生産しています。
一方、徳島工場では、服を長く着ることや維持のしやすさでサステナブルな購買行動につなげることができたり、環境に配慮した素材や技術を多く展開しています。例えば、生地の中までしっかり染色し、特殊な仕上げ加工で着用後の洗濯による生地の白化現象を防ぐ加工をし、服の寿命を長くすると期待されている「フェバー」。水質保全を目指して開発された洗濯耐久性のあるフッ素フリー(非含有)のはっ水加工「アクアマジック」。シワ回復機能に特化した形態安定加工で、シワが付きにくく、着用中に付いたシワも戻りやすいイージーケアの「リンクルマジック」です。さらに、天然繊維であるコットンに発熱・消臭・吸放湿の機能性を持たせたサステナブル素材「ネイテック」なども開発しています。コロナ禍ではヘルスケアやメンタルケアなどにも注目が集まりましたが、固定化抗菌成分「イータック」を活用した抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術である「クレンゼ」にも注目が集まっています。
また、エレクトロニクスやエンジニアリングなど様々な自社技術を繊維の生産現場に活用することで、他の繊維メーカーにはない、ハイテクでサステナブルなクラボウの工場(プラント)を実現しています。これにより、水処理や廃棄物を出さないゼロエミッション、CO2排出削減といった環境負荷を低減したり、染色の色を正確に測ったり、染料を計量する技術などにより、高品質なモノ作りを支えています。
伊藤忠商事と環境に配慮した商品開発やビジネスモデルの創出などを目的とした戦略的パートナーシップ契約を締結(2020年9月)しており、サステナブルなモノ作りを加速しているところです。さらに、「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」の加盟メンバーとしても、自社でのものづくりの視点を生かしサステナブルなファッション産業への移行を推進していきます。
#Zero Emissions

全社でゼロエミッションプロジェクトを推進、
大阪本社・東京支社や
全7工場・グループ27事業所で達成

前述した通り、クラボウでは資源の有効活用を図るため、国内外のグループ各事業所から出る廃棄物の再資源化率を限りなく100%に近づける活動「ゼロエミッションプロジェクト」に取り組んでいます。すでにクラボウ単体では大阪本社、東京支社、熊本事業所、安城や徳島を含めた全7工場、国内のグループ27事業所でゼロエミッション(再資源化率98%以上と定義)を達成しています。この取り組みを縫製工程まで広げ、新たな挑戦を行っているのが、「LOOPLUS(ループラス)」です。
#Upcycling platform
#Circular economy #Co-creation business

15%→限りなく0へ!
裁断くずをアップサイクルし、
廃棄物を削減するL∞PLUSプロジェクト

縫製工程での廃棄物削減と高付加価値商品の創出を両立する"一歩進んだゼロエミッション"を目指すのが「LOOPLUS」です。服作りの工程で、裁断クズは生地量に対して約15%も発生してしまいます。また、いらなくなった服の廃棄がファッション業界を世界No.2のCO2排出産業にならしめている原因の一つでもあります。廃棄物、無駄の削減で環境負荷を低減すること。素材回収や古着回収を行い、アップサイクルや循環型システムを提供することで社会に良いインパクトを与えること。そして、生まれ変わった新しいファッションを生活者に提供すること。これも冒頭の「人」「社会」「地球」を良くするヒューマン・フレンドリー発想に基づいたものです。
“もったいない”から生まれた“もっといい”。をコンセプトに、服や雑貨など高付加価値商品の原材料として再資源化する技術を確立しました。その流れは、まず、ブランドや企業、工場などとタッグを組み、裁断くずを回収。色や種類、同じ組成ごとに分別し、開繊・反毛機で反毛し、生地の企画・開発に基づいて、紡績し、織り・編み立てを行い、染色・加工・仕上げを行う技術やシステムを構築。ここで出来上ったテキスタイルをブランドやメーカーに提供し、製品企画デザインを行い、縫製し、販売する――というものです。繊維廃棄物を自動車や建築、工業などの資材としてリサイクルするケースは増えていますが、長年培ってきたクラボウの技術力やノウハウと挑戦により、コットン素材を服向けの細番手の糸に再生することを可能にしました。このようなコットンの再生はクラボウが国内で初めて実現したもので、“クローズ・ザ・ループ”と呼ばれる服から服への循環型システムの先駆者であると自負しています。
服へと再生して付加価値を高めるこのアップサイクル・システムを活用することで、モノ作りの素晴らしさや資源の大切さを社会に提起し続けていきたいと覚悟しています。賛同し共に取り組んでいただける企業やブランドを募集しているところです。サプライチェーンを一体化して共にサステナビリティに取り組む、共創ビジネスのパートナーを心からお待ちしています。

サステナビリティ成功のカギは協業にあり!
工場、アパレル、小売り企業の0=Goodをサポートする
エコシステムの基幹企業を目指します!

詳細はこちら

“サステナビリティの聖地”で
ヒューマン・フレンドリー発想を具現化する徳島工場。
Made in TOKUSHIMAの安心・信頼をお届けします

クラボウのサステナビリティや、ヒューマン・フレンドリー発想を最も体現した場所の一つが、徳島工場です。1996年の操業当時から工場の職場環境改善や従業員の安全・安心、自然環境に配慮した工場運営を行ってきました。他の繊維メーカーにはないハイテクでサステナブルなクラボウを代表する工場です。長年にわたって蓄積した染色加工技術をベースに、高付加価値商品の開発・品質管理を行い、ゼロエミッションに取り組むなど、人にも地球環境に配慮したモノづくりを行っています。浄水レベルが高く、汚水分解汚泥は焼却した灰をセメント原料に再利用し、加工段階で出た糸・綿を分別するなど、工場を挙げてゼロエミッション推進に取り組んでいます。
奇しくも今、サステナブルやSDGsの観点から、徳島に注目が集まっています。上勝町のゼロ・ウエストセンターはコロナ禍前には世界から視察が訪れる聖地的な存在になっていますし、ファッション&カルチャー誌「フラウ」も最新号で一冊丸ごと徳島を特集しました。ここ徳島は、世界のTOKUSHIMAとして、ブランド化が進んでいます。クラボウの徳島工場も、根幹にある考え方や、ものづくりそのものに直接通ずる施設・設備などの生産背景までもがサステナブル・エコを考えて作られたもので、徳島発の生地を提供することや、それを手にした企業や人に『より良い「人」「社会」「地球」づくりに貢献している』という新しい価値を提供することにつながると考えています。これからも、他事業部門の独自技術と繊維事業部の協力により、お客様に寄り添いながら、クラボウならではのものづくりの実現を図っています。
徳島工場のココに注目

ハイテク化で、高品質かつ
ムダのないサステナブルなものづくりへ

エレクトロニクスやエンジニアリングなど他事業部門の技術も取り入れ工場開発を行うことが、クラボウの競争優位性や独自性にもつながっています。その中の一つが、コンピュータカラーマッチングシステム(CCM System)「アウカラー」と計量装置「アウキッチン」です。

洋服にとって、そのイメージを形づくるうえで色はとても大切な要素です。生地の染色工程は、繊維製品の品質に大きく影響します。製品の品質を大きく左右する色を管理するために、徳島工場では、CCMで算出した染料の最適な配合と、その配合を正確に自動計量するアウキッチンを組み合わせることで染料ロスを削減し、調色作業の効率化、高精度化を図り、高品質で安定した色管理システムを構築しています。また、これまで、人の目や手で行われていた作業を自動化することで、掛かる時間の短縮も実現しました。このように、SDGsが注目される前から未来を見据え、サステナブルにつながるものづくりに取り組んでいます。

#Clean Energy

徳島バイオマス発電で再生可能エネルギー。
約1万1000世帯の年間使用電力量をクリーンに提供

地球温暖化抑止の鍵を握る脱炭素・脱石炭のエネルギー施策として、注目を集めているのが、クリーンエネルギーとも呼ばれる再生可能エネルギーです。クラボウではここ、徳島工場で2016年からエンジニアリング事業で長年培った焼却技術を活かして、木質バイオマス発電事業を開始。環境負荷の低減を図るとともに、最大で一般家庭約1万1000世帯の年間使用量に相当する電力を供給します。また、徳島工場内にある木質バイオマス発電は、当社の流動焼却技術を発展させた「流動層ボイラ」と蒸気夕ーピンを組み合わせ、地元徳島を中心とした間伐材等を燃料とします。間伐材を有効利用することによって、森林環境の保護や地域林業の活性化にも貢献しており、この再生可能エネルギーという成長分野に、クラボウの持てる技術とノウハウを集中投下することで、持続可能な地球環境の創造に貢献していきたいと考えています。

創業時から受け継ぐ社会貢献のDNAは
生活・文化の中にも息づいている

サステナビリティはもともとCSRや社会貢献として呼ばれてきた時期が長くありました。クラボウ創業の地、岡山県倉敷市には、クラボウの2代目社長の大原孫三郎が設立した日本初の西洋美術中心の私立美術館である、大原美術館があります。孫三郎は、親友だった画家・児島虎次郎の才能と美術に対する真摯な姿勢を高く評価し、渡欧や活動を支援。虎次郎は今も大原美術館の中核をなすエル・グレコやゴーギャン、モネ、マティスなどの作品を厳選して倉敷に持ち帰る役割も果たしてくれました。美術館は虎次郎の死の翌年、1930年(昭和5年)に設立。現在は教育普及活動や美術講座、音楽家を迎えたギャラリーコンサートなども熱心に実施しており、社会貢献・地域文化の発展に寄与しています。

倉敷アイビースクエア。
クラボウの生産現場に受け継がれる技術と
サステナブルマインド

クラボウの、そして、ヒューマン・フレンドリー発想の原点とも言えるのが、ここ倉敷アイビースクエアです。創業の翌年、1889年(明治22年)に建設された倉敷紡績所(現:クラボウ)の本社工場を再開発した複合文化施設です。敷地内には宿泊施設やレストラン、宴会場、さらには、文化財的建造物である原綿倉庫を1969年(昭和44年)の創立80周年にリニューアルして出来上ったクラボウと紡績産業の歴史ミュージアム「倉紡記念館」も併設しています。また、2017年には、倉敷アイビースクエアを含む倉敷市の「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~」というストーリーが日本遺産として文化庁に認定されました。
当時の倉敷本社工場は、工場の職場環境改善や従業員の安全・安心に配慮し、今でいうところのサステナブルな工場を目指していました。その象徴が、壁面を覆うツタ(アイビー)です。当時の大原孫三郎社長の「自然と調和しながら健康的な労働環境を」という信念の下、工場内部の温度調整のために植えられたもので、夏はツタが赤レンガの壁面を覆うため直射日光を防ぐことができ、工場内の温度上昇を和らげ、逆に冬はツタが枯れて落陽するため、太陽熱が建物に直接当たるようになり、保温性が高められました。また特に夏場は井戸水を工場内に循環させてクーラーの役割も果たしました。
このように、倉敷アイビースクエアは、当時の就業環境改善の取り組みとあわせて、まさにクラボウのサステナビリティを体現する優良アーカイブになっています。アイビーはその強い生命力や、絡み合って成長していく様から、「永遠の愛」「誠実」「勤勉」といった花言葉を有しています。仲間や取引先など共創パートナーと助け合いながら繁栄していく象徴として、大切に受け継ぎ、未来に残していきます。